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【特許権取得とコストパフォーマンス】

こんばんは。”喜怒哀楽をともにする”事業サポーティングパートナー、新田孝博です。

今週は久々に知的財産系の法務関係の任務があったので、少しそちらのお話を。


最近このブログでは常々お話しているように思いますが、とかく中小企業というのは「経営資源」が限られています。

ここで経営資源が限られていることを嘆いても仕方ありません。

こればかりはどうしようもないこと・・・というより、世界中のほとんどの企業が(その多少はあれど)同じ条件を持っています。

実はこのことはたとえ大企業であっても同じだったりします。

「ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ」・・・全ての経営資源が完璧に揃った企業など存在しないと言っていいでしょう。

限られた経営資源をどうにか上手くやりくりして、会社(事業)を勝たせるように持っていく・・・これが「戦略を組み立てる」ということであり、また、経営者の「腕の見せ所」でもあるのです。


・・・という流れの中で、やはりどうしても知的財産、特に、特許や実用新案に対して、経営資源、特にお金を投入することが、どうしても優先順位が下がりがちなのは仕方のないことです。

主な原因としてパッと思いつくのは、「費用対効果が見えづらい」ということ。

例えば、特許権を取得しなくても、「コピー品」など出回らないかも知れません。

逆に、一度出回り始めてしまえば、特許権を持っていてもその被害を「0」にすることは極めて難しいというのが現状です。

また、知的財産権というものには、絶対的な”ものさし”でその効果を特定しずらいという性質があります。

以上のような理由で、コストパフォーマンスを感じづらい、ということになるのではないかと思います。

・・・とまぁここまで聞いた限りでは、なかなか経営資源を投入すべきとは思えないですよね・・・(^^;


ただ、魅力ある製品に対して、魅力ある市場があれば、そこには必ず追随事業者が出てきます。

(逆に言えば、「追随事業者が出てこない=魅力ある市場とは言いがたい」と言っても過言ではないと思います。)

その追随事業者は、特許権を取得しておかなければ、堂々とリエンジニアリング(=調査研究のための分解)を行い、そのままの技術を用いて同種の商品を投入し、その製品市場に乗り込んでくるでしょう。

自社が多大なコスト(お金に加え、時間なども含みます)をかけて研究開発した技術が、その何十分の1のコストで取得され、商品化されてしまうということになります。

まぁ、このあたりは自社が払ってきた多大なコストをどう考えるかにもよるのですが。


特許権を取得する、しないを考える際には、研究開発のためにかかったコストと、その商品の需要(市場規模)、そして、特許権取得のためにかかるコスト・・・といったあたりを冷静に比較考量する、ということがまず第一の検討事項になると考えます。


また最近では、「守る」ことだけでなく、ライセンスを供与して収益を得るといったことや、融資や投資の際のプラス材料になるなど、「攻め」の観点からも検討することができるようになってきています。

例えばライセンスの供与に関しては、企業として「地域や国ごとに工場をつくるが、様々なコスト面を考え、現地で既に工場を持っている事業者と提携して製造してもらう」という戦略を取るということになれば、この特許権が極めて重要な交渉材料となることになります。

このように、「守り」の観点だけでなく、「攻め」の観点も考慮に入れてみると、コストパフォーマンスがグッと向上する可能性もあるはずです。


結局「知的財産(権)」というものは、「特許権(知的財産権)を取得すること」自体が大切なのではなく、企業としての戦略があり、その中で自社の知的財産(≠知的財産権。権利を取得していないものも含みますので。)をどのように捉え、活用していくか、が大切だということになります。

先発企業(=商品をどこよりも最初に作り、売り出した企業)が戦略を組み立てる際には、必ず追随事業者対策について考えなければなりませんが、その一つのツールとして知財というものをどう使っていくか、ということに尽きるのです。


【そのアイデアを、カタチに。】
喜怒哀楽をともにする、事業サポーティングパートナー
新田行政書士事務所
B!

theme : 行政書士
genre : ビジネス

tag : 知的財産 法務 特許 中小企業 経営資源 コストパフォーマンス 戦略

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